機能性試験
1. 速乾性
繊維製品の水分蒸発率を測定します。
試験片のサイズ:10cm×10cm
試験手順:試験片を4時間以上恒温恒湿(温度20±2℃、湿度65±4﹪RH)環境に放置し、安定状態になってから重量を測定します。約0.3若しくは0.6mlの水を滴下し、重量を5分間ずつ測定して残留水分を計算します。
2. 紫外線遮蔽率
繊維製品の紫外線遮蔽性能を測定します。
分光光度計法:試験片のサイズ:約20cm×20cm,波長範囲290~400nm
3. 吸湿発熱性
繊維製品の吸湿発熱性能を評価します。試験片と対象サンプルの対照評価となります。
試験片のサイズ:約30cm×30cm
試験手順:規定サイズに裁断した試験片を低湿度環境で4時間以上放置後に高湿度環境に移し、熱電対型温度センサーにより30分間測定し、曲線図を得て、試験品と対象サンプルを対照評価します。
注釈
低湿度環境: 温度20±2℃ 湿度40±5%RH
高湿度環境: 温度20±2℃ 湿度90±5%RH
4. 抗菌防臭性
繊維製品の抗菌性能を評価します。
試験片のサイズ:約30cm×30cm
試験手順:試験片に直接試験菌液を接種し、37℃で18時間培養を行い、菌を洗い出し、生菌数を測定します。
試験菌種は黄色ぶどう球菌になります。
5. 接触冷温感性
繊維製品の接触冷温感を評価します。
サイズ:約30cm×30cm
試験手順:恒温恒湿(温度20±2℃、湿度65±4﹪RH)環境で、精密迅速熱物性測定装置で熱吸収速度を測定することによりその接触冷温感性能を評価します。
6.はっ水度試験
JISL 1092-2009標準の規定に基づき、主に通気性がある生地表面のはっ水度を測定する試験になります。(自然降雨、漏水性などの性能確認に適する)
試験手順:スプレー式はっ水試験装置を用いて、45℃に固定された試験片の表面に水を噴出し、試験片の湿潤状態を比較見本と比較し判定します。